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2012/10/17(Wed)秋のニジマス釣り パート2
曇天で風少々。気温は週の流れからいけば低めに転じたある日。
いつものように、フィールドに。
この日流下していたのは、多種多様な秋の陸生昆虫たち。
お昼前、ふと振り返ると……ガイドMの5番ロッドが弓なりに曲がってる!
カメラを手に走っていくとマスとやりとりしながらMが言った。
「×××を投げたらイッパツで食べました!」
×××!
Mのその目のつけどころに、思わず手をポンと叩くような感じで納得してしまった。もちろん、わかってはいたし知ってはいたけど……秋のメジャー流下物というより、どちらかといえばフライパターンとしてはマイノリティに入っちゃう虫。もちろん、古今東西の書物を見ればあるにはあるけれど、イミテーションの対象としてはひたすらマイナー路線の虫なのだ。
たたかいは続く。
20m先、水面の下で時おりギラッとヒラをうつマスはけっこうなサイズ。イトとノットと掛かりどころを信じて、すべての経験をもって応じるも、まさに一進一退。
プレッシャーをかけて……寄せて……巻いて……また引き出される。
その繰り返し。
ようやく寄ってきた。マスの体半分、尾ビレ側が写っているのわかります?
魚も弱ってきてラインもリールにほとんど巻き取って最終段階。
ここからがいちばん危ないところ。
海千山千の大型相手に最後の最後で”どんでん返し”をやられたことのある方なら、ここでもそれぞれの動作に経験則があるはず。
「ランディング、うまくいけ!」
と写真を撮る僕もココロで一念する。
すんごいアタマ! でかっ!
やった〜。
パチパチパチ〜。お見事〜。
マスを流れの中で支えてしばし回復タイム。元気になったのを確認してから記念撮影した。
さてさて。ここからが今日のお題「秋のニジマス釣り パート2」の核心部。
じつは……撮影の際、マスの口中を見てMと二人本当にびっくりした。
まずは誰かのフライパターンが1本、16番くらいのカディスのようなパターンが口中に刺さっていた。まあ、これは大型のマスならよくあること。ティペット切れしてしまったんですね。
で、驚嘆の理由、真打ちはこれ。
いまだ体内に飲み込めていない夥しい数の×××が、口中、喉の奥にビッシリ詰まっていたのだ。もうウジャウジャ! マスの食べた胃の内容物はこれまでさんざっぱら日本全国&世界各地でいろいろ眺めてきたけれど、久しぶりにショッキングな絵を見たかんじ。
数にして20匹くらいは入っていただろうか。
×××! 恐るべし!
それではみなさん! お約束のお披露目です〜。
タイトル付けるならこういう感じ?
これぞ、十勝のニジマス。
ほんとうにパーフェクト、ゆとりでロクマル越えの1尾。
Mがどんなパターンで釣ったのか、マスが完璧に偏食飽食していたエサはなんだったのか。
この謎解きの答えについては次回密やかに。
秋、特定の陸生昆虫に執着しちゃうような老練な大型は、アプローチやドリフト、キャストのタイミングはもちろんのことだけど、ライズを見つけてもフライパターンとサイズが合っていないと釣れないこともしばしば。そして、水生昆虫のマッチング・ザ・ハッチの釣りとも、ひと味もふた味も異なるうまみが満載。日によって、魚の個性によっては課題もたくさん出てきます。そんな面白くて勉強になるかんじも秋の十勝のニジマス釣りの魅力です。
秋の十勝、楽しいですよ。
ガイドのご予約、お待ちしております。
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